【イヤなことで死なない】『年収90万円で東京ハッピーライフ』を読んでみた!

生き方

皆様こんにちは、ほーさんです。

今回は大原扁理さんの『年収90万円で東京ハッピーライフ』という本を読みました。

こちらの書籍は、両学長や中田敦彦さんの動画でも紹介された巷で話題になっている「生き方について考えてみる」本です。

年収がたったの90万円? しかも東京で?

それってちゃんと暮らせるの?

ご飯食べられないのでは?

仕事は本当にしていないの?

将来はどう考えているの?

などなど、タイトルだけで色々な疑問が浮かび上がりますよね🤔

本当に無理なく暮らしていけるのか、気になった貴方は是非最後までこのブログをご覧下さい!

それでは、早速行ってみましょう!

基本情報

この書籍の基本情報はこちら。

  • 『年収90万円で東京ハッピーライフ』
  • 著者 大原扁理
  • 出版社 太田出版
  • 出版年 2016年7月
  • ページ数 191ページ
  • サイズ 19cm
  • 価格 1400円+税
  • ジャンル エッセイ
  • 読了時間目安 約80分

著者の大原扁理さんですが、本書以外にも数々の書籍を出版されている方で、『隠居生活10年目 不安は9割捨てました』『20代で隠居 週休5日の快適生活』『なるべく働きたくない人のためのお金の話』等、どれもこれもとても興味深いタイトル揃いです🤔

いかがでしょう、20代、隠居、週休5日!

忙しい現代日本では正に夢のような言葉のオンパレードです。

「なるべくなら働きたくないでござる」派のほーさんは、あまりに気になり過ぎて近所の図書館に置いていた大原さんの書籍を全部借りてきたくらいです。

そんな大原さんの書籍の一例がこちら。

さて、現在でも人気の本書ですが、意外なことに初版は2016年だそうです。

A5サイズより一回り小さく、200ページ以下、それに本編では可愛らしい挿絵も沢山載っていてとても読みやすいです。

通勤時間でも読もうと思えるちょうどいいボリュームだと思います😆

ほーさんの場合、読み終わるのに80分くらいかかりましたが個人差がありますので、あくまで目安でお考え下さい。

どんな本?

本書は著者大原扁理さんの東京で年収90万円で暮らすまでの過程と、その暮らし方について全4章構成で書かれています。

第一章では、大原さんの年収90万円生活のルーティーンを軽く纏めています。

大原扁理さんは、20代で隠居生活を始めた方です。

働くのは週に2日、介護職のアルバイトのみ。

しかし、ITや株で儲けて経済的に豊かになり、アーリーリタイアをしたわけではないそうです。

ご実家も裕福とは言えないので、遺産で暮らしているわけでもない。

それなのに、東京で年収90万、月に換算すると75000円で暮らせているのです。

どんな生活か気になりませんか?

続く第二章では、「フツーって、何?」というタイトルで大原さんが疑問に感じている世間の常識について問いを投げかけています。

例えば…「進学や就職って必ずしなくてはいけないの?」「友達って本当に必要?」「いじめに遭っていても学校に通い続けないといけないの?」等。

年収90万円生活とは少し論点がズレますが、生き方を変えるヒントを沢山貰える章です。

第三章では、年収90万円生活における衣食住についてクローズアップして書かれています。

今すぐにでも始められそうな、直接真似しやすい生き方のコツが一番学べるのはここです。

最後の第四章では、お金との付き合い方、心身の整え方、心をリフレッシュさせる趣味の見つけ方といった心身共に幸せに生きる方法について書かれています。

三章と四章は、いうなれば「丁寧な暮らし」の一例紹介になります。

「その発想はなかった!」の連続で読めば読む程引き込まれていきますよ!

ここを読んでほしい! ポイント4選

「イヤなことで死なない」

この本のキャッチコピーとも言える名言です。

大切なのは「好きなことで生きていく」じゃなくて「イヤなことで死なない」。

大原扁理『年収90万円で東京ハッピーライフ』

簡単に言うと、消去法です。

自分がやりたいことではなく、やりたくないことを避けていく考え方ですね。

今の時代、選択肢が多くてむしろ選び切れずに困ることの方が多く感じませんか?

その最たる例が職業選択でしょう。

いい学校に入っていい会社に入れば安泰という時代は終わりを迎えつつあります。

そして、現代では動画クリエイターやライバーといった新しい職業も出てきて、職業選択の幅はどんどん広がっています。

そんな時代に「自分にはどんな仕事が向いているのか?」と考えるのは、結構難しい問題だと思います。

あまりに選択肢があり過ぎて漠然とですら何がしたいか分からなくなる人も多いはず。

そこでこの考え方、「イヤなことで死なない」の登場です。

やりたいことはなかなか思いつかなくても、「これは絶対やりたくない!」ということは案外すんなり出てくるのではないでしょうか?

ほーさんの場合だと…

  • 飲食業界
  • 午後9時までに帰宅できない
  • 時給が1000円未満
  • 残業を強要させられる
  • 日曜日に絶対休めない
  • 交通費が全額支給されない
  • 通勤時間が片道2時間以上
  • 職場の人間関係がギクシャクしている

といった具合に「こんな仕事は嫌だ!」という条件を上げました。

こんな感じでネガティブな条件を箇条書きにしていくと、おのずと自分にとって嫌なことが分かってくるので、苦手なことから避けられるというわけですね😊

すると、「やりたくないことばかり書いていても仕方がない」「我儘言っていたらできる仕事なんか限られてくるよ!」というお小言が飛んできそうですが、そこはご安心を。

先程も申し上げましたように、選択肢ならば山のようにあるのですから。

4択くらいしか選択肢がないのであれば、何かを我慢せざるを得ないかもしれませんが、仕事という観点ならば今は数え切れない程あります。

先程8つもやりたくないことを上げたほーさんですら、現在はドラッグストアで登録販売者として勤務することができています。

飲食関係の仕事ではありませんし、基本的なシフトは8時から16時まで、時給は1050円、1人や2人急に休んだくらいでは残業は発生しませんし、土日どちらか出られれば採用条件としては合格でした。

うちの職場の場合は、交通費は全額支給されますし、電車で片道1時間以内で行き帰り可能です。

職場の人間も大多数が仕事をする上ではやりやすいタイプの人だったので、ここも概ねクリア。

そんなわけで、8つも我儘を言ってもそれが全部叶う職場はあるものだと実感しました😋

迷ったら、まずはやりたくないことを挙げていく、そしてそこを可能な限り避けられるルートを見つける。

この考え方は大切にしたいですね。

「生活にいくら必要かを逆算して働く」

①まず物欲を減らす

②工夫して生活をする

③「欲しいもの」でなく「必要なもの」だけを買う

④週に何日働けばいいか逆算&実践!

大原扁理『年収90万円で東京ハッピーライフ』

一般的には、

①まず何処かで働いて収入を得る

②家賃や光熱費等、生活費を割り当てる

③節約を頭の片隅に置きつつ生活する

④余ったお金は貯金もしくはプチ贅沢で自分にご褒美

およそこういう流れで生活をしている方が多いと思います。

大原さんは違います。

生きるのに必要なお金を先に計算して、それを稼ぐ為の出勤日数を後から決めるのです。

まずは自分の支出把握。仕事はその次。

正に逆転の発想ですよね😀

ほーさんの場合、

計算すると最低限の生活をするには月に12万円弱必要なのですが、月に12万円得ようと思うと税金控除を鑑みると144000円くらい稼がないといけません。

時給1050円7時間勤務の今だと月に20日程働く必要があることになります。

何とこれで週5勤務!

どうやら仕事時間を削る余地はなさそうです😅

とはいえ、現段階で④の計算をするとこうなっただけなので、①〜③で欲しいものと必要なものを精査すれば、お仕事に行く日数を減らせそうです。

物欲を減らすことは、支出の減額に直接繋がります。

工夫して生活することで、買って済ませていたものにお金をかけずに済む、または以前よりも安い支出額で済むようになります。

物欲が減ればおのずと欲しいものが減っていき、必要なものが見えてきます。

こう書くと、「修行僧みたい」「余裕がない生活は嫌だ」と思われるかもしれません。

たしかに大原さんは支出を極力減らして生活していらっしゃるので、大きな贅沢ができる生活の仕方ではないとは思います。

ですが、余裕がないカツカツの生活かというとそうでもなさそうです。

大原さんは基本的に毎日三食、自炊をしていますが、たまに外食もするそうです。

普段から質素な食事をしていると、この外食が贅沢に感じられて幸福感が大きく得られます。

こうしてたまに欲しいものを手にすると幸福度は格段に上がる、そう考えると本当に欲しいものを極力絞って月に一度それを手にできれば、普段の慎ましやかな生活も悪くないのではないでしょうか?

欲望というものにはキリがありませんからね🤔

全てを諦めるのではなく、欲しいものに優先順位をつける、それだけのことです。

友達って必要?

大原さんはこの問いに「要らないと思えば、必要ないもの」と答えています。

必要なのは友達ではなく、義務教育みたいな環境に置かれたときに、テキトーにやっていく技術だと思う。

大原扁理『年収90万円で東京ハッピーライフ』

更には、このように回答しています。

確かにその通りなのですね。

大人になって仕事をするようになると職場の人間関係が主になってきますが、余程仲良くならない限りは私生活で会うこともなければ、退職や異動1つで簡単に疎遠になります。

となると、挨拶やマナー、話し方に気をつけて人間関係を構築することもある程度必要ではありますが、付かず離れずの距離感でうまくやるテクニックの方が世間では役立つようです。

所謂世渡り上手と呼ばれる人は、これが上手いのでしょう。

ほーさんもこの技術を持ち合わせていれば良かったのですが、元がコミュ障の為か人間関係でしんどい思いをすることの方が多い人生です😇

一方、友達が多ければいいというものでもないようです。

繋がる人間が増えるとその分人に関するトラブルに巻き込まれる可能性が上がりますし、付き合いだ何だで出ていくお金も増えるからですね。

このデメリットと刹那的な人間関係の悪化を天秤にかけると、やはり多少人に嫌われても友達は少ない方がいい。

ただし、ゼロではなく本当に友達と呼べる人間をほんの少数に絞るのです。

実際、大原さんはこうして選りすぐった友人とたまに都内のお洒落なレストランで食事をすることが楽しいと本書に綴っていました。

支出先だけでなく、付き合う人間も選び抜いて大切にすることに意味がある。

故に、それ以外の人間に対しては「テキトーにやっていく技術」でその場その場を切り抜けていくというスタンスでいきたいところです🙂

仕事を辞めても孤独になるわけではない

前述した「テキトーにやっていく」ことができずに、職場を去ることが貴方の人生にもあるかもしれません。

それでも、人生はそこでゲームオーバーではないのです。

辛い場所から飛び出したら、そこは孤立無援ではなくて、案外まったり、自分で選んだ人と関わりながら生きられるところでした。

大原扁理『年収90万円で東京ハッピーライフ』

これ、個人的に一番共感したポイントです!

事実、ほーさんは四半世紀生きて社会人3年目に突入していますが、既に退職1回、休職1ヶ月経験済みです。

退職に至っては新卒で入社した所を上司のパワハラが主な原因として4ヶ月で辞めましたね。

世間的には根性なしと言われそうですが、ほーさん個人としてはこの時辞めてよかったと心の底から思っています。

退職後1ヶ月ニートとして生活しましたが、その期間は確かに孤立無援ではありませんでした。

貯金は削られましたが、心はその分よく回復しました。

もしあのまま毎日上司からのパワハラに耐えていたら、今頃入社3年目の中堅社員です。

3年で中堅ということでお察しの通り元弊社はブラックなわけですが、中途半端に居残ると先に同僚や先後輩に逃げられて逃げ道をなくしていたと思います(実際退職前に同僚が4人先に退職しました)。

パワハラは金輪際御免ですが、人生の早い段階で「無職になっても人生はやり直せる」経験を積めたので、そこは不幸中の幸いでしたね😶

職場は学校や塾よりも簡単に抜け出しやすい集団です。

合わなければ、さっさと切って次行ってみよう! 人生は死ななければOKですからね😉

こんな方にオススメ!

  • 低収入でも楽しく生きたい方
  • 年収90万円の生活が知りたい方
  • 仕事を辞めたいと考えている方
  • 今の生活に不満がある方

敢えてこう書きましたが、現代日本を生きる全ての人に捧げたい1冊です。

仕事は辞めたいけれども、経済的に苦しいから辞められない。

お金持ちになれたらいいけれども、そんな努力はしたくないし稼げない、でも今の生活を少しでも変えたい。

多くの方はもしかしたら心の何処かでそう思っているのではないでしょうか?

世間的にはお金持ちとは到底言えない。

でも、心にゆとりがあって人生が楽しそう。

それが、大原さんの年収90万円の東京ハッピーライフなのです。

興味が湧いた方は是非お手に取ってみて下さいね🙂

おわりに

今回は大原扁理さんの『年収90万円で東京ハッピーライフ』をご紹介致しました。

先程ご紹介した読んでほしい注目ポイント4選以外にもまだまだ人生を心地よく歩む為のヒントが沢山載っています。

競争社会でトップを取ることだけが人生における成功ではありません。

いかに高い山をいかに早く登ることに精を出してもいいのならば、綺麗な花が咲く登山コースを自分のペースで登って頂上からの景色もまた美しい山に登ってもいいのではないでしょうか?

このままの生き方でいいのかしら、そう不安に思ったらこの本を開いてみて下さい。

ひょっとしたら、貴方も隠居生活を始めたくなるかもしれませんよ😄

まずは他人の生き方を少しだけ垣間見るところからでも始めてみませんか?

また次回の記事でお会い致しましょう。

それではっ!

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